2019/10/09 15:42





・ご挨拶。

はじめまして。
はなれの店主をしております、堀善弘と申します。
この度はなれにご来店いただき、またこのページにお目通し頂きありがとうございます。
このお店を営んでいる人のことを少し知って欲しくて、また少しみ身近に感じて欲しくて自己紹介をしています。
少し長くなるかもしれませんがお付き合い下さい。

・ほりのこと。

プロフィールに記載があるように大阪生まれの大阪育ちでずっと大阪にいます。
父は物心ついた頃には独立をしていてこれもまた大阪で町工場を営んでいました。(後述しますがこの会社が進共技研です。)
母と少し離れた姉、兄と過ごしてきました。
学生の頃はテニスをしていてその頃の友人は今も付き合いのある良い飲み友達でもあります。
その他サッカーをしていた兄と練習をしたり野球をしたりわりとスポーツが好きな人間です。見るのも。
友人や家族に恵まれて今があることに感謝でいっぱいです。

・服を仕事にする。

周囲に恵まれて大人になり(学校行きたくないとか母には迷惑をかけましたが)【仕事】に接することが増えました。
はじめは高校生の時の飲食店、ファミレスのアルバイト。
大学時代は大手スーパーのお酒、加工食品の担当として働いていました。(この時の経験が今のお酒好きの下地な気がします。)
大学生活で私服で過ごすことが多くなり、またその頃(2000年代かな?)はセレクトショップ全盛期!
大阪の有名ファッションビルも初売りは長蛇の列ができるなど今とは業界を取り巻く状況も少し違いました。
そんな中でショップスタッフ、服を生業にするということに憧れ、またそれを志すようになってきました。
そして24、25歳のころアルバイトで大阪心斎橋のお店で大手アパレル店のスタッフとしてキャリアをスタートしました。
一度体調の不良などでお休み、退職してまた戻ったりもしましたがこの会社には10年弱お世話になりました。
いろいろ思うこともありますが自分のキャリアを支えてくれた大事な古巣だと感じています。
そして退職後(正確には退職前からこっそりやっていましたが)はなれをはじめました。

・はなれを営む

アパレルを始めるときからの【自分のお店を持ちたい!】が一番の原動力でした。
あとは10年弱業界にいる中で自分のキャリアに疑問や閉塞感を感じたことも事実です。
大変ありがたいことにに勤め先にはいろいろとキャリアの相談やビジョンも提示していただけました。
でもその時の気持ちははなれをやってみたいということに大きく傾いていたので今につながるのです。
父が自営業だったことも、憧れの人が新しいキャリアを歩み始めたことが影響したのかもしれません。
あとはお世話になっている尊敬するバーのマスターの考え方、お話も大きかったのだと思います。
はじめは雑貨と古着屋のつもりでした。
今はリメイクと古着(一点ものにこだわりたいので店主や兄の解釈のものもあるとはおもいますが)です。
紆余曲折を経てまだまだですが【リメイクと一点もの】のお店としてゆっくり営んでいます。

・リメイクと進共技研

もともとは古着を仕入れていました。今もですね。でもちょっと考えやアプローチが変わりました。
わかりやすくアメリカ古着やヨーロッパの古着、レギュラー、ヴィンテージといわれるもの。
それが僕も大好きでそれをやりたいと思っていたんです。
でもそれを果たして僕がはなれでやる意味があるのだろうかとなんとなく???でした。
なので今は何もこだわらず【いい】とおもったものを【いい】と思うようにリメイクしたりしています。
ブランドも背景もこだわらず、出来たら大量生産の中にあるものを一点ものに生まれ変わらせる。
それはシンプルなプリントかもしれない、下手くそなつぎはぎかもしれません。
ハンドメイドでクラフトでここにしかないものに作り変える。
たくさんの洋服が消費される中で消費されにくいもの(また作る変えて、修理して愛せるもの)になれば。
そんな大きいことも少し考えていたりもします。
そんな思いの一つがSKGK、進共技研です。
古い綺麗とは言えない工場で火花を散らしながら一人で設計や組み立てまでやる父。
大人になってその工場に行くとなんとも言えず格好いいんですね。
ただ僕も兄も全く別の道に進んでいたのでその工場は継ぐことは出来ません。
そんな中で不思議と一致したのが【進共技研】を名前にしたプロダクトでした。
そんな思いがはなれの洋服には込められています。

・生活

しっかりと思いの話をしましたがもっとゆったりも生きています。
ビジネスの勉強をしたり(ここで出会えた方は本当にいい先生、仲間です)、お酒を飲んだり。
大好きなお酒(主に日本のウイスキーです)を飲んでリラックスして猫と遊ぶ。
野良猫と戯れたり猫カフェでまったりしたり。
自分の作る物と違った商品を見て刺激を受けたり。
いろんな日々の営みや考えがはなれを作っています。

・最後に。

長々と書いてしましましたがお読みいただきありがとうございます。
はなれは実質一人で運営しています(作るのは二人だったりしますが)。
お店の人を、思いを知った上でお店や商品を見ていただきたいと考えています。
上手に綺麗なホームページや、素材にこだわり抜いてパターンに、縫製に神経を研ぎ澄ませた服はないと思います。
なんだろうこれ?どこどこの方がいい物だ。そう思われるものもそう思われる方もいるかもしれません。
はなれにしかないものをはなれにしかない思いで作って並べています。
ぜひお客様一人一人とお話ししながらゆっくりと見ていただきたいです。

仕立てのいいものはありません。
着心地のいいものもないかもしれません。
ここにしかないものがあります。

ぜひほりが営むはなれをよろしくお願い致します。

はなれ 堀 善弘