2018/12/28 08:40

おはようございます、はなれのほりです。
ひー寒い!テレビも雪、寒波のニュースばかりですね。
降雪のある地帯や路面凍結なども十分にご注意ください。

昨日テレビを見ていましたらなんか多分に感じるものがありましたね。
父も好きな和風総本家。日本のものづくりとかのクイズバラエティのSPでした。
途中から見たんですひとりが龍鬢表(りゅうびんおもて)という床の間用の畳の職人さん。
全国で4人しか職人さんは残っていないそうで最年少のその方で50歳・・・
先代の父に反対されながらも40代で後を継いでおられました。
い草を天日干しで乾燥させて青みを抜いていく・・・本来の畳での使い方ではしない方法。
色味を抜いて傷や折れのあるものは全て排除して機械織りで畳を紡ぎます。
その最中も折れや傷のあるものを逐一排除しながら。
そうしてできたものは床の間の掛け軸などの飾り付けを明るく照らす和のレフ板になるんです。
まるで銀面のようになめらかで柔らかい光沢がそこにありました。
んー考えたこともなかった。床の間、これから注視します。
すごく非効率で床の間の激減した日本ではもしかしたら絶対に必要でない、美しいもの。
和室ってあんまりいらんなーって思ってましたがこういう文化とかものづくりの価値を
しっかり知ると「和室で暮らす」ってもしかしたらすごくいいことなんじゃないかなって思いました。
その方は手織りの龍鬢表も復活させているそうで自分が最後の職人になるといいながら
そうはさせまいと静かに文化の守護者として歩んでるように感じました。
で不思議と悲壮感がないんですよねー。
楽しんでおられる、とまでは感じないにしろ自分の仕事と静かに熱く、淡々と向き合っている。
こういう文化に伝統的なものに(無くなる危険のある山ほどあると思うので難しい面もあると思いますが)
国や自治体ももっと保護や継承に力を入れてもいいんじゃないかな。

自分がやっている仕事や生活に強く関連するものではありませんが向き合い方、文化というところに
すごく感じるところのあるものづくりでした。

ご覧なられたことのない方はぜひ和風総本家、見てみてください。

はなれ ほり